大麻と致死量
よく、大麻には致死量がないと言われます。
これは本当でしょうか?
薬物は、薬効量(効果を発揮する量)と致死量(死亡する量)の差が大きければ大きいほど安全と言えます。
例えば、副作用の高さで知られる抗がん剤は、安全性が極めて狭く、通常投与量の10倍も投与すれば、ほとんどの患者はなくなると予測されます。
では、大麻はどうでしょう?
大麻は過剰摂取しても死ぬことはないと言われています。
THC(テトラヒドロカンナビノール)の致死量を検討した動物実験では、THCの致死量が極めて高いことが報告されており、アメリカNBCの調査記事でも大麻の使用が直接の原因で死亡したケースは今までにないという事が取り上げられています。
とはいえ何事にも限界はあり、馬鹿みたいに尋常じゃない量を無理やり摂取すれば、大麻でだって命の危険はあるだろうと言われています。
そりゃ、コーヒー(カフェイン)や塩にだって致死量があるのだから、絶対安全ってことはないのではないかといった意見だって当然あると思います。
一説によると、15分以内に680キログラムの大麻を摂取してようやく致死量に達するとの研究もあります。
しかし現実的に、15分以内に680キロを摂取するというのは、通常の人間には不可能なため、「大麻には致死量がない」といわれています。
また、大麻を喫煙で摂取した場合などは、致死量に達する1/100の以下の摂取量で眠ってしまうため、大麻の過剰摂取で死ぬことはあり得ないと考えられているのです。
大麻の安全性の高さは、世界ではかなり一般的になってきています。
先進国で、大麻を危険なものとして、ここまで啓蒙してるのは日本くらいではないでしょうか。
大麻摂取の際は、車の運転は控えるなどの注意点は確かにあります。
しかし、アルコールなどと比較した際のリスクの低さは比べるまでもありません。
客観的なデータのもとで安全性を語ることが、日本ではまだまだ足りてないのかもしれませんね。